『断面修復工』は、橋梁補修工事において、最も代表的な工種です。
工事発注された時には、設計図面に補修図が記載されているのですが、現場条件によっては過大になってしまっていることが多々あります。
実際の現場に即した補修を実施するこで、実質的に橋の長寿命化に寄与できるような補修をしていきたいですね。
・設計図面通りでは非効率に感じてしまう。
劣化因子が何かによって補修方針は多岐に渡りますが、今回は一番オーソドックすな補修に限定して話していきたいと思います。
(定型文)
そもそも断面修復とは?
断面修復工法とは、コンクリート構造物において、鉄筋の腐食等により、コンクリートが浮きや剥離を生じている箇所を補修する工法です。
断面修復工法は、2種類に分類することができます。
①防錆処理を伴う場合
②防錆処理が必要ない場合
補修範囲の大小や施工条件によって様々な種類がありますが、一番大きいところではこの二つに分けられます。
壊し過ぎ注意!鉄筋の腐食の進行具合は?
硬すぎて壊れないんだけど
健全だった部分も壊してしまって返って悪くなる・・・。
フェザーエッジを作らない
練り混ぜ水量や最大塗布量はちゃんと守ろう
案外見落としガチですが、材料の規格通り施工することは非常に重要です。
職人さんによってこだわりに差があり、練り混ぜ水が極端に多かったり少なかったりするケースがあります。
多すぎたりすると、硬化までの時間が所定の基準よりも長くなってしまい、ダレて浮きが生じる懸念が出てきます。
また、最大塗布量はとても大事です。
例えば側壁の場合、一般的には2cm程度であることがほとんどですが、3〜5cmを一発で仕上げようとする職人さんはごく稀にいます。
側壁であっても、規格を守らずにやってしまうと、翌日には固まってはいるものの、ダレてしまっていのでやり直しをすることになってしまいます。
まとめ:現場をよく観察し、丁寧な対応を
断面修復工法は最もポピュラーな補修工法であり、割と簡単に捉えられがちです。
しかし、橋の健全性をあげることを第一に考えると、意外と深く考えられることはたくさんあります。
最適な方法を考えようとするとキリがありませんが、どうせやるなら出来るだけ良い方法を使いたいですよね。