【残業20時間】建材商社における施工管理の実態とは?勤続7年目

  • 2023年6月28日
  • 2025年1月4日
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私は新卒で建設コンサルタントに入社し、転職を経て、建材商社で働くことになりました。

建材商社での施工管理の立ち位置

ざっくりまとめると、下請け業者の工事調整を担当することがメイン業務の職種です。

建材商社は基本的には付き合いがあるメーカーの商品を販売することがメイン業務になります。

販売する際、設置込みでやってほしいと頼まれることが多々あり、その時に、乗り込みまでの段取りをするのが、

建材商社における施工管理の役割です。

建材商社施工管理の仕事内容一覧
契約前
・工事物件内容の精査
・見積書作成
・元請けとの調整(見積もり内容の説明など)
契約直後
・安全書類作成
・現地調査
・材料発注
・下請けと打ち合わせ
現場スタート
・朝礼
・施工写真撮影(出来形写真や状況写真など)
・進捗確認
施工完了後
・出来形帳書作成
・出来高精算

元請け施工管理との違い

施工管理というと一番に思い浮かぶのが元請での施工管理だと思います。元請けの施工管理とは、役所が発注した工事物件を営業が受注してきて、割り当ててられた工事物件を1〜10まで面倒を見る仕事です。

工事予算に見合った下請け業者との折衝や、施工計画書作成はもちろん、道路占用などがある場合は、警察協議や住民説明など現場が始まる前からやることは山ほどあります。

一方、一次下請けの建材商社というのは、元請けが工事に入るためのあれこれを整えてもらった上で入っていくような段取りになっているので、工事に集中することができ、わかりやすい業務内容になっています。

ぼぶけん
2次下以下の業者が施工だけすれば良くなるように、
課題を整理したり、現場条件を伝えたり、エスコートするような仕事がメインです。
※業務内容による
自分は橋梁補修工事をメインに扱っているので、2次下請けは多い時は8社ほどになることがあります。
各業者が現場に乗り込んだときに、届かないだとか、あれがないと困るだとか、作業時間や期間、産廃の処分方法や仮運搬場所などを事前に元請け業者と調整してきます。
そうすることで、当日は下請けも元請けもしっかり準備をした状態で現場に乗り込むことができ、ストレスなく、安全に現場を遂行することができるのです。

残業実態月20時間以下!?

建材商社はそもそも商品を売ることがメインで、設置込みだったとしても納品してしまえば基本的には仕事は終わりです。

打ち合わせや現場立ち合いは17時まで

基本的にはお客様との打ち合わせは17時までになることがほとんどです。

また、現場立ち合いがあったとしても、基本的に17時までには片付けが終わっているような状態にする必要があるので、

これまた17時には終わっています。

そっから内業がない場合は、直帰できるので残業時間は0です。

ぼぶけん
直帰の時は17時には家にいることも全然あるよ!

あんまり声を大にして言うことはできませんが、正直あります。

元請けだとありえないですよね?もしそういうこともあるよ!という場合は、是非ともご紹介ください!

内業にかかる時間次第!

うまく元請けからの要求を交わして、書類作成や写真整理などをしなくて済むように調整するのもスキルのうちの一つです。

現場や打ち合わせがそんなに遅くまでかからないのは理解できると思いますが、終わったからと言って何もしないで帰れるの?

と思われている方もいると思います。

たまたま、今の会社はとても内業に関して充実しており、図面作成や帳書作成、数量計算書修正、安全書類作成など全てを人に振ることができます。

この辺りを全て自分でやっていたらと思うとゾッとしますが、世の建材商社はどうなんでしょうか。

弊社だけなんでしょうか。今後調べてきてまた記事を作成したいと思います。

 

 

評価制度 700万くらいが限度?

建材商社と言ってもやはり、商社。

最も評価されるのは営業マンです。

営業は目標に対してどれだけ達成したかで待遇は上がりも下がりもします。

しかし、建材商社における施工管理はどうでしょう。

大変な現場を治めたとしても、多くの現場を捌いたとしても、数字は営業で一括管理されてしまいます。

いくらしんどかったとしても数字で合わられてこないので、さほど評価に反映されることはありません。

また、評価を下す上層部はほとんどが営業で構成されていることも評価が上がりにくい一要因な気がします。

現場担当も、油断せずに、自分という人工に対してどれだけ儲かったのかを数値化して管理しておかないといけないですね。

そして、昨年よりも、今年の方がより儲かったと断言できるようになれば、将来的な昇給も望めるでしょう。

利益構造がちょっと弱い

公共事業に投資される金額は毎年ほとんど同じ金額が投じられています。

また、元請けが受注する金額もに通っています。

そのため、建材商社の工事売り上げもそれに付随してくるのであまり目覚ましい成長を期待することは難しいです。

また、元請け業者は発注金額の95%程度、1時下請けの仕切り値は80%程度、仕入れの金額は65%程度なイメージになります。

(※橋梁補修工事に限る)

仕切り値はあんまり高すぎると他社に負ける危険性が出てくるので、あげることは賢明ではありません。

残すは仕入れ金額の改善のみです。値引きしてもらうか、自社施工するしかないというのは利益を増やすのは結構難しいです。

一年間で自分含め、関わっている人の給料を賄うほど稼ごうと思うと、1年間を目一杯使ってやっとです。

会社員として大きく稼ぐことを望む場合は、建材商社の施工管理はあまり見込みがないなというのが実際のところです。

業務負荷をとにかく低くしたい人にはオススメ!

最大のメリットはメンタル的にも時間的にも業務負荷が小さいことがあげられるのではないでしょうか。

現場は工事が広告された時点では請け負っているわけではないので、本当にやるのが難しいと感じる場合は、見積もり金額を吊り上げて受注しないという手段もとることができます。

元請けは請け負ったら最後、出来なくても下請けが見つからなくてもなんとかしてやり抜かなければならないのでかなりしんどいですよね。

会社員としての給料の伸び代は低いですが、最低限の年収を稼いで後は責任が低いところで逃げ回り、開いた時間で副業に勤しむ

というライフスタイルを取りたいという方にはお勧めです。

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