「土木の仕事をしたことがないけど、2級土木施工管理技士に合格できる?」
「仕事をしながら、どれくらい勉強すればいい?」
「1次試験と2次試験は、どんな勉強をすればいい?」
これから2級土木施工管理技士を受験する初心者の方は、こうした疑問を持っているのではないでしょうか。
私自身、土木施工管理の実務経験なしの状態から2級土木施工管理技士を受験し、合計約300時間の勉強で一発合格することができました。
とはいえ、最初から順調だったわけではありません。土木施工管理の知識はほとんどなく、テキストを読んでも専門用語の意味が分からない状態でした。過去問を解いても間違いばかりで、特に2次試験の経験論文の勉強では「何をどう書けばいいのか分からない」と何度も手が止まりました。
それでも、勉強する順番と方法を工夫することで、1次試験・2次試験ともに合格することができました。この記事では、私が実際に経験した勉強法をもとに、次のような内容を詳しく解説していきます。
- 未経験・初心者でも合格できる方法を知りたい人
- 試験までの勉強時間をどうするか迷っている人
- 独学と通信講座、どちらが向いているのか
これから2級土木施工管理技士の勉強を始める方は、ぜひ参考にしてください。
2級土木施工管理技士は未経験・初心者でも合格できる?
結論から言うと、土木未経験・初心者でも2級土木施工管理技士の合格は十分に目指せます。
私自身は土木設計コンサルタントで勤めていましたが、施工管理は未経験の状態から勉強をスタートしました。
土工、コンクリートは多少は馴染みがある単語がありましたが、施工管理、品質管理、安全管理、工程管理などは正直ほとんど業務上でも接点がない言葉ばかりでかなり苦労しました・・・。
ただ2級土木施工管理は、「専門用語の全てを理解する」というよりは、あくまで、「過去問の出題傾向に慣れること」が重要です。
初心者が意識したいのは「全部理解してから次へ進む」勉強をしないこと
私の場合、最初から完璧に理解しようとすると、逆に勉強が進みませんでした。そこで、次の流れを繰り返すようにしました。
【300時間】私が一発合格するまでにかかった勉強時間
施工管理未経験から独学で受験することを決めたので、300時間ほど勉強することを計画しました。
私が受験した2013年ごろの建設コンサルタント業界は、今よりもずっと年度末に繁忙期が偏っていたので、繁忙期に入る前から勉強計画を立てて、計画的に勉強を進めました。
11月中に、自身の実務経験に関する記述をある程度固めていきます。私は、先輩社員の受験経験がある人にアドバイスをたくさんもらい、ほとんど先輩が書いていると言っても過言ではないくらい、手をかりました笑
12月ごろからは全体の出題傾向を把握して、3月末までに、テキストを3周くらいやり切る計画で勉強していました。
4月以降は業務が手薄になっていく時期なので、過去問を中心に実践形式とテキストの併用で勉強して確実に合格できるように知識を固めていきました。
おおよそ勉強にかけた時間は以下の通りです。
| 項目 | 勉強時間 |
|---|---|
| 1次試験対策 | [150時間] |
| 2次試験対策 | [50時間] |
| 過去問テキスト・基礎学習 | [100時間] |
| 合計 | 約300時間 |
※実際の内訳は、当時の勉強記録をもとに算出したものです。
まず最初にやったこと(出題傾向を把握する)
2級土木施工管理技士の勉強を始めるとき、いきなり過去問を解き始めるのはおすすめしません。
土工やコンクリートは出題数が多いなど、傾向を掴むことで、学習効率をあげることができるからです。
まずは、試験で何が問われるのかを確認することから始めましょう。
1.試験の全体像を確認する
全体像を把握することで、どういう勉強をする必要があるのかを把握することが最も重要です。
第一次検定は択一のマークシート形式なので、工法などの土木用語の全てを理解することよりも、出題傾向を捉えて、選択肢の中からベストアンサーを選べる力を身につければ合格にたどり着くことが出来ます。
第二次検定も語群の中から最適な回答を抜き出す問題があります。これに関しては、第一次検定と同じ考え方で問題ありません。
完全に一から記述で回答しなければならない問題がありますが、しっかり過去問を研究すれば、傾向を掴むことが出来るので、闇雲に完全記述ができるように勉強することはやめましょう。
| 項目 | 第一次検定 | 第二次検定 |
|---|---|---|
| 形式 | 四肢択一マークシート | 記述式(語群選択を含む) |
| 試験時間 | 2時間10分 | 2時間15分(13:45〜16:00) |
| 問題数 | 全66問中45問解答 | 全9問中7問解答 |
| 内訳 | 工学基礎が必須追加(令和6年度〜) | 経験記述1問+必須4問+選択2問 |
| 合格の目安 | 正答率60%程度 | 正答率60%程度 |
| 対策の軸 | 出題傾向を捉え、ベストアンサーを選ぶ | 語群は一次と同じ考え方、記述は過去問で型を掴む |
※詳細は、公式情報を確認してください。第一次検定も第二次検定も、60%程度の正答率で合格できるとされています。
次で、この合格率を上回るために、自分なりに勉強重点範囲を決めていきましょう。
2.出題分野を確認する
2級土木の出題範囲は広範囲に及びますが、正答率は60%以上で合格することが出来ます。
つまり、出題傾向を掴んでおけば、重点的に勉強する分野を選定して、苦手な分野を回避した状態で試験に挑むことが出来るのです。
簡単な分類は以下の通りです。
| 分野 | 区分 | 勉強の優先度 |
|---|---|---|
| 工学基礎 | 必須 | 高 |
| 施工管理法 | 必須 | 高(二次検定にも直結) |
| 土木一般 | 選択 | 得意・得点しやすい分野を選ぶ |
| 専門土木 | 選択 | 得意・得点しやすい分野を選ぶ |
| 法規 | 選択 | 得意・得点しやすい分野を選ぶ |
| 共通工学 | 選択 | 得意・得点しやすい分野を選ぶ |
3.テキストを用意する
私が使用したテキストは以下の教材です。
【2級土木施工管理技士 第一次検定】
この教材には、2級土木施工管理の全体像についての解説がついている上、各専門分野の解説テキスト、試験を想定した問題集が収録されており、勉強を進める上ではこの上ないテキストだと思います。
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ただ、第1次検定だけの収録になっているので、第二次検定向けの学習を進めるためには、別途もう一冊購入する必要があります。
また、過去問の収録数がほとんどないので、より正答率を高めるには、解説付きの過去問集をさらに購入する必要あるので注意が必要です。
【2級土木施工管理技士 第二次検定】
第一次検定用にテキストを購入したときに、内容がとても理解しやすかったので、第二次検定用に追加購入しました。
経験論文の試験対策は、「安全管理」「品質管理」「環境管理」「環境対策」「コスト管理・合理化」のどの範囲がきてもいいように対策をする必要があります。
経験論文のまとめ方について、体系的にまとめられているので、応用力が身につきます。また、例文集が大量に入っているので、自分の経験が該当するケースがある人は試験対策をしやすくなるでしょう。
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ただし、テキストだけで安心するにはまだ早いです。
可能であれば、合格経験がある先輩社員に、自分が書いた経験論文をチェックしてもらうとより良いと思います。
特に、自身の経験内容と、論文内容で辻褄があっているか、論文自体の主張や回答が的確かなどは自分だけで把握することは難しいです。
あまり周りに期待できそうな人がいない場合は、通信講座を利用することをお勧めします。
2級土木施工管理技士通信講座おすすめランキング7選! 料金・教材・合格実績を徹底比較
4.過去問を確認する
過去問週は色々ありますが、とにかく、テキストが自分に当てはまる教材を手にすることができているかが非常に重要になります。
年ごとに出題方法は微妙に変わってくるので、そういった変化に対応できるような応用力を身につけるにはやはりテキストでの勉強は欠かせません。
過去問を回答して、正解だけを把握すると、2回目は正解を取れてしまいますが、それでは実践力が身についたとは言えません。
そこで、オススメなのが、以下のテキストです。
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サイズがA4サイズくらい大きくて、ボリュームが大きいので、とっつきにくい感じはありますが、過去問を極めようと思うとこのテキストは最適です。解説がかなり充実していて、図が多用されているのでわかりやすいです。
5.勉強スケジュールを決める
ここまでで、だいたい試験の全容が掴めていると思うので、勉強にかけられる時間を想定してスケジュールをしっかり組み立てていきましょう。
大きく分けると、テキストで勉強する期間、過去問を集中して取り組む期間、経験論文を仕上げる期間の三本柱で作成していきます。
出来るだけ具体的に、『1月の1週目は土工(1)〜(3)』みたいな感じで、最後までやり切った場合はどのくらいの量をどのくらいの期間でやらないといけないのかを予め想定しておきます。
って感じの意気込みでやってたよ!
1次試験の勉強法
1次試験の勉強で中心にしたのは、「テキスト→過去問→間違えた問題の復習」というサイクルです。この3つを繰り返しました。
5-1. テキストを読む
最初はテキストを使って、土木施工管理技士試験に必要な基礎知識を覚えました。ただし、最初から完璧に覚えようとはしていません。初心者の場合、専門用語が多すぎるため、すべてを覚えようとすると勉強が進まなくなってしまいます。
そこで「まずは全体を理解する」ことを意識し、分からない部分があってもいったん先に進むようにしました。過去問を解いてから、もう一度テキストに戻る。この繰り返しによって、徐々に理解できるようになっていきました。
実際に使った教材
私が使用した教材は[教材名]です。この教材を選んだ理由は[理由]です。
5-2. 過去問を繰り返す
1次試験対策で特に重要だったのが過去問です。テキストを読んで終わりにはせず、できるだけ早い段階で過去問に取り組みました。
最初は当然、間違いが多くなります。ただ、ここで重要なのは点数を気にしすぎないことです。最初の目的は「自分が何を理解していないのかを見つけること」だからです。
| 問題 | 1回目 | 2回目 | 3回目 |
|---|---|---|---|
| 問題A | × | ○ | ○ |
| 問題B | × | × | ○ |
| 問題C | ○ | ○ | ○ |
| 問題D | × | × | × |
このように間違えた問題を把握し、特に何度も間違える問題は自分の弱点として重点的に復習しました。
5-3. 間違えた問題を復習する
意識したのは「正解した問題より、間違えた問題を大切にする」ことです。過去問を解いて「50問中40問正解した」と喜んで終わるのではなく、残り10問をきちんと確認します。
なぜ間違えたのか、原因を一つひとつ確認しました。
- 知識がなかった
- 問題文を読み間違えた
- 数字を覚えていなかった
- 用語の意味を勘違いしていた
- 似た選択肢と混同した
原因が分かったら、同じ問題をもう一度解き直すようにしました。
6. 2次試験の勉強法
1次試験と2次試験では、勉強法を変える必要があります。1次試験では「知識を覚えて問題に正解する」ことが重要ですが、2次試験では「自分の考えを文章として説明する」力が求められます。
そこで私は、2次試験対策を「経験記述」と「記述問題」の2つに分けて勉強しました。
6-1. 経験記述
2次試験で特に苦労したのが経験記述です。経験記述では、自分が経験した工事について、施工管理上の課題や対策などを文章で記述します。初心者にとって難しいのは「何を書けばいいのか分からない」という点です。
そこでまず、過去の工事経験を次のように整理しました。
- 工事概要
- 工事内容
- 自分の立場
- 施工上の課題
- 課題に対して実施した対策
- 結果
このように先に材料を整理してから文章を作りました。いきなり試験本番と同じ文章を書こうとすると難しいので、まずは箇条書きで整理することをおすすめします。
6-2. 記述問題
記述問題については、過去問を中心に対策しました。特に「このテーマが出たら、何を書くのか」を整理することを意識しました。
- 品質管理
- 安全管理
- 工程管理
- 出来形管理
- 建設副産物
- 環境対策
テーマごとに自分の回答を準備し、実際に手を動かして文章を書く練習をしました。2次試験は、頭の中で答えを考えるだけでは十分ではなく、実際に書く練習が重要です。
7. 実際の勉強スケジュール
試験まで[10か月]ほどの期間を使って勉強しました。大まかな流れは以下のとおりです。
| 時期 | 主な勉強内容 | 目標 |
|---|---|---|
| 試験6〜4か月前 | テキスト | 基礎知識を覚える |
| 4か月前 | テキスト+過去問 | 出題傾向を把握 |
| 4か月前 | 過去問 | 正答率を上げる |
| 3か月前 | 過去問+復習 | 1次試験対策を仕上げる |
| 2か月前 | 2次試験対策 | 記述練習 |
| 1か月前 | 総復習 | 弱点を潰す |
| 試験直前 | 過去問・記述 | 最終確認 |
※実際のスケジュールに合わせて調整してください。
8. 1日どれくらい勉強した?
今はどうかわかりませんが、2012年当時の建設コンサルタントは、年度末は猛烈な忙しさでした。
そのため、特に繁忙期は22時が定時って感覚だったので、とにかく、当初立てたスケジュールに遅れないように必死で勉強を進めていました。
時には、高所作業車の助手席で勉強したり、お弁当を食べながら勉強なんて日常茶飯事!
細切れの勉強時間をとにかく活用して、スケジュールに遅れないことをとにかく意識しましょう!
ざっくりですが、平日は毎日1〜2時間程度、日曜など完全にオフの時は4〜5時間程度勉強していたと思います。
9. 勉強していて苦労したこと
9-1. 専門用語が分からない
最初に苦労したのが専門用語です。まず最初にやったのは問題を一回解くことです。
分からない単語を分からないなりに想像して、問題文全体ではどういうことを問われているのかを把握して、なるべく早めに解いて、早々に失敗経験をつむことを意識していました。
一通り解いた後に、徹底的に復讐して、頭に叩き込みました。
一度では全然頭に入らないので、テキストは常に持ち歩くくらいの気合いで、ふと思い出した時に、全く頭の中で明確な記憶として出てこない場合は、その場で読み返して定着を図っていました。
10. 初心者が効率よく勉強するためのポイント
ポイント① 最初から完璧を目指さない
最初から100%理解する必要はありません。まずは全体像を把握し、分からないところをテキストで確認していきましょう。
ポイント② できるだけ早く過去問に取り組む
過去問は「試験直前にやるもの」ではありません。早い段階から取り組むことで、出題されやすいテーマが分かります。
ポイント③ 間違えた問題を重点的に復習する
全部を均等に勉強するよりも、自分の弱点を優先した方が効率的です。
ポイント④ 勉強時間ではなく「何ができるようになったか」を確認する
「今日は2時間勉強した」だけでなく、「過去問を50問解いて40問正解できた」「昨日間違えた問題を全部正解できた」というように、成果を確認しましょう。
ポイント⑤ 2次試験を早めに意識する
1次試験に集中しすぎると、2次試験対策の時間が足りなくなる可能性があります。早い段階で2次試験の内容を確認しておくと安心です。
12. 独学と通信講座、どちらが向いている?
私は独学で一発合格しました。そのため、「2級土木施工管理技士は独学でも合格できる」というのは、自分自身の経験から言えることです。ただし、すべての人に独学をおすすめするわけではありません。
| 独学 | 通信講座 | |
|---|---|---|
| 費用 | ◎ | △ |
| 教材選び | 自分で必要 | 基本的に不要 |
| 学習計画 | 自分で作る | カリキュラムあり |
| 質問対応 | 基本なし | 講座によってあり |
| 自分のペース | ◎ | ○ |
| 効率重視 | △ | ◎ |
| 向いている人 | 自分で勉強できる人 | 効率よく進めたい人 |
独学がおすすめな人
- できるだけ費用を抑えたい
- 自分で勉強計画を作れる
- 過去問を使って自分で学習できる
- 分からないことを自分で調べられる
通信講座がおすすめな人
- 仕事が忙しい
- 勉強方法が分からない
- 教材選びに時間をかけたくない
- 効率よく合格を目指したい
- 2次試験の記述対策までサポートしてほしい
私自身は独学で合格しましたが、「できるだけ勉強時間を短くしたい」「自分で勉強計画を作るのが苦手」という人であれば、通信講座を利用するのも選択肢です。2級土木施工管理技士向けの通信講座には、それぞれ教材やサポート内容、料金に違いがあります。
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13. まとめ
今回は、私が約300時間の勉強で2級土木施工管理技士に一発合格した勉強法を紹介しました。
土木未経験・初心者の場合、最初は専門用語が多く、難しく感じると思います。しかし、最初からすべてを理解する必要はありません。基本的には、次のサイクルを繰り返していけば、少しずつ知識が身についていきます。
テキストで基礎を学ぶ → 繰り返し分からない問題を勉強する → 過去問を解く → 間違えた問題を復習する → 再び過去問を解く
また、2次試験では経験記述や記述問題など、1次試験とは違った対策が必要です。私自身は合計約300時間かけて一発合格しましたが、重要なのは「300時間勉強すること」ではなく、自分に必要な勉強を、必要な順番で進めることです。
これから2級土木施工管理技士を受験する方は、この記事の勉強法を参考に、自分に合った学習計画を作ってみてください。