2級土木施工管理技士の第二次検定(旧・実地試験)を控えている方の中には、「令和6年度から経験記述の傾向が大きく変わった」という話を聞いて、不安を感じている人も多いのではないでしょうか。
実際、これまでの対策方法をそのまま続けていると、思わぬところで足をすくわれる可能性があります。この記事では、令和6年度以降の経験記述で何が変わったのか、そしてその変化にどう対応すればいいのかを、具体的な対策方法とあわせて解説します。
令和6年度から経験記述の傾向はどう変わったのか
まず、今回の変更で押さえておくべきポイントを整理します。
出題形式・設問の変更点
令和5年度までの経験記述は、「工事概要」を記載したうえで、安全管理・品質管理・工程管理といった管理項目のうち1つのテーマを選んで記述する形式でした。
これに対して令和6年度以降は、指定された2つのテーマについて、それぞれ解答することが求められる形式に変わっています。つまり、1つのテーマを深く書けば済んでいたものが、2つのテーマそれぞれについて、実務経験に基づいた記述を用意しなければならなくなったということです。
- 設問数が「1つ」から「2つ」に増加
- 2つとも自分の実務経験に基づいて記述する必要がある
- 工事概要の記載自体は従来通り必須
これまでの傾向との違い(比較表)
| 項目 | 令和5年度まで | 令和6年度以降 |
|---|---|---|
| 設問数 | 1つ | 2つ |
| テーマの扱い | 複数項目から1つを選択 | 指定された2項目にそれぞれ解答 |
| 必要な準備量 | 1テーマ分でよい | 2テーマ分の経験・記述が必要 |
| 暗記対策の有効性 | ある程度通用した | 通用しにくくなった |
なぜこのタイミングで変更されたのか
試験実施団体である一般財団法人全国建設研修センターは、令和6年度以降の見直しについて、受検者自身の経験に基づかない解答を防ぐために、幅広い視点から経験を確認する設問として見直しを行う、という趣旨を発表しています。
つまり、模範解答をそのまま暗記して書くようなやり方が通用しにくくなったのが今回の変更の本質です。設問が2つに増えたことで、暗記だけでは対応できる範囲が狭くなり、受験者自身の実際の経験がより強く問われる試験になったといえます。
傾向変化によって受験者が感じている「書きにくさ」の正体
設問が2つに増えたことで、特に実務経験が浅い方は「書くネタが足りない」と感じやすくなっています。
実務経験が乏しい人ほど書くネタに困る理由
1つの工事経験しかなくても、視点を変えて振り返れば「安全管理として工夫した点」と「工程管理として工夫した点」の両方を引き出せることは少なくありません。ネタが少ないと感じている場合、まずは経験そのものを増やすのではなく、今ある経験を複数の視点で切り分けて見直すことが先決です。
少ない経験を合格レベルの文章に仕上げる際の壁
経験を切り分けられたとしても、それを採点基準に合う文章としてまとめるのは別の難しさがあります。特に次のような壁にぶつかりやすいです。
- 技術的課題と対策の因果関係がうまく説明できない
- 専門用語の使い方が不自然になる
- 文字数のバランスが取れず、内容が薄くなる・逆に冗長になる
新傾向に対応するための具体的な対策方法
ここからは、設問が2つに増えた新傾向に対応するための、具体的な対策の進め方を紹介します。
設問の意図を正確に読み取るコツ
設問が2つになったことで、それぞれの設問が「何を確認しようとしているのか」を正確に読み取る力が、以前よりも重要になっています。安全管理を問う設問であれば「事故防止のための工夫」、品質管理を問う設問であれば「規格・基準を満たすための管理方法」など、テーマごとに問われている観点を意識して書き分けることが大切です。
自分の経験を採点基準に当てはめて整理する手順
書き始める前にやるべき準備
いきなり文章を書き始めるのではなく、上記のステップで経験を整理したうえで、テーマごとの構成メモを作ってから執筆に進むと、途中で内容が矛盾したり、文字数が偏ったりする失敗を防げます。
ネットの作文例をそのまま真似するのは危険?その落とし穴
経験記述の対策として、ネット上の作文例を参考にする方は多いですが、令和6年度以降の傾向を踏まえると、使い方には注意が必要です。
作文例をコピペ・流用するリスク
試験実施団体が見直しの目的として挙げているとおり、この試験は「受検者自身の経験に基づかない解答」を防ぐ方向に変わっています。作文例をほぼそのまま流用した記述は、内容の整合性が取れなかったり、実際の経験に基づく質問への対応で違和感が出たりするリスクがあります。
作文例は「型」を学ぶために使うのが正解
作文例そのものが無意味というわけではありません。文章の構成や、技術的課題と対策をどう結びつけて説明しているかという「型」を学ぶ材料として使うのは有効です。大切なのは、型を参考にしながら、内容は自分自身の実務経験に置き換えて書くことです。
独学で傾向を掴むのが難しいなら、添削サポートを活用するのも手
ここまで見てきたように、令和6年度以降の経験記述は、設問数が増えたことで準備の手間も増え、かつ暗記に頼った対策が効きにくくなっています。自分の経験を的確な文章に落とし込む作業を、独学だけで完成させるのは決して簡単ではありません。
独学サポート事務局を使うメリット
- 自分の実務経験をもとに、採点基準に沿った記述に仕上げてもらえる
- 2テーマ分の記述を、自力で組み立てる負担を減らせる
- 暗記流用ではない、自分の経験に基づいた文章になるため新傾向にも対応しやすい
自分で対策する場合との比較
| 項目 | 独学のみで対策 | 添削サポートを活用 |
|---|---|---|
| 時間の負担 | 経験の整理から文章化まで全て自分で行う | 整理した経験をもとに仕上げてもらえる |
| 新傾向への対応 | 自分で採点基準を読み解く必要がある | 最新の出題傾向を踏まえて対応してもらえる |
| 文章の完成度 | 自己判断になりやすい | 第三者の視点でチェックが入る |
まとめ:令和6年度以降の経験記述対策で大切なこと
令和6年度以降、2級土木施工管理技士の経験記述は、設問が1つから2つに増え、受験者自身の実務経験に基づいた記述がより重視される試験に変わりました。この変化に対応するには、次の3点が重要です。
- 自分の経験を「安全・品質・工程」など複数の視点で振り返り、2テーマ分のネタを準備すること
- ネットの作文例は「型」の参考にとどめ、内容は自分の経験に置き換えること
- 独学での対応が難しいと感じたら、添削サポートなど第三者の力を借りて仕上げること
傾向が変わった今こそ、独学だけで乗り切ろうとせず、経験の整理から仕上げまでサポートを受けられる方法も検討してみてください。